「中国側は関係する海域の事態を適切にコントロールしている」
「日本側が冷静に対応し、情勢を緊張化させる行動を取らないよう強く希望する」
今回の中国船の領海侵入は、かなり強い意志のもとに行われた可能性が高い。
237隻という大量の侵入が一気に行われたこと。中国側の主張を一切変えない態度。
これは「今回は一歩も引かない」という意志の現れではないかと推測されている。
オリンピックという好機を狙ってきたか
このオリンピック開催中という期間と、中国船の侵入の時期が重なったのは偶然なのだろうか?
おそらく、中国側の戦略なのではないかという考えも有力である。
中国は自国内をメディアの力で統制しているという背景もあり、メディアによって国民がどのような状態にあるのかということに上層部は敏感だ。
そして、オリンピックという時期は、日本中がオリンピックの話題に集中する時期でもある。
ニュースの一面はもちろんオリンピックの記事が占める割合が多くなるだろう。
そのような時期を見計らって、尖閣諸島を奪いに来たのではないかというのはかなり有力な説だ。
日本国民が尖閣諸島から気がそれている間に、何かアクションを起こしてやろうという中国の戦略が見えてくる。
戦争になる可能性は?
今回、中国側が大きく攻めてきたのには強い意志が感じられる。
そして、中国側も日本側も、尖閣諸島問題に関しては、「自国の領土として確立させる」という解決策以外に他の解決方法を持っていない。
日本、中国の両方が、自国の領土にすると考えている以上、この争いは続くことになる。
そして、今回の中国漁船の侵入は、中国側も引く気が見られない。
今までは、何となく事が小さく収まってきたが、今回の尖閣諸島問題の悪化がどこまで行ってしまうのかということに関しては、想定外の結果すら想定しておいたほうがいいのではないかと考えられる。